用語集


アルファベット・記号

BB
CCCに登場する桜そっくりのAI。突如マスター達を
月の裏側に落とし、聖杯戦争をメチャクチャにした張本人。
ムーンセルの影響下にない月の裏側での傍若無人っぷりは
およそ同型の桜とは似ても似つかない。残虐という訳ではないが
常時ハイテンション、小悪魔系を地で行く言動と、原作Fateの
「黒桜」とは似ているようで方向性は別。
その行動の全ては主人公のある一点に集約されており、BBチャンネルを
始め非常に、本当に非常に分かりにくいが全て彼(女)への好意の裏返し。
ツンデレとか素直じゃないとかってレベルじゃねーぞ!
シナリオ的にはCCCルートにおける「もう一人のヒロイン」であり、
彼女のSGが全て明らかになったとき、ようやくプレイヤーは彼女の行動を
理解できる。

EX
サーヴァントの能力値で最高位に位置するランク。
原作Fateではごく一部のサーヴァントのごく一部の能力でしか見られないランクだったが、
本作ではこのランクのスキルや能力を抱えているサーヴァントを意外に多く見かける。

NPC
Non Player Characterの略。
元々はプレイヤーが操作しないゲームキャラのこと。
本作では、ムーンセルが作りだしたマスター以外のAIキャラを指す。
月の裏側に放り込まれたという今作の設定では、一部のマスターを除いて校内にいるのは
表の聖杯戦争にて何らかの役割を持たされていたNPCがほとんどであり、その役目も
適当に書き換えられている。ムーンセルの観測から外れたために「自己」を見失って
情緒不安定に陥っているNPCも多数。

SE.RA.PH
serial phantasm(シリアルファンタズム)。セラフ。
霊子虚構世界。仮想世界。
電脳世界ともいう。

SG
「Secret Garden」の略

+
サーヴァントの能力値にときどき付いている記号。
自分のサーヴァントの能力値としては、AとEXの間にA+/A++/A+++の三種類があるのみ。
一方で、レオのセイバーやラニのバーサーカーのように、B+やC+なんていうランクの能力を持っている者もいる。
原作Fateの解釈に沿えば、本来この記号は上位ランクを意味したものではなく、
瞬間的にその能力の数値を倍にできるという補正能力があることを示している。
+なら2倍、++なら3倍、+++なら4倍、というところだろうか。

アーチャー(プレイヤー)
赤い外套の武人。錬鉄の英雄。
原作Fateからデザインも設定も一切変えずに出演している、ほぼ唯一のキャラ。
原作を知らないプレイヤーへの配慮からか、生前の個人名は最後まで明かされないが、間違いなく原作のアーチャーと同一人物。
語られる生前の記憶は、原作の「彼」とはややイメージの異なる部分もあるが、あれはあくまでも「彼」が選びえた可能性のひとつ。
英雄は英霊化した時点で元の人物と切り離されて在り方が固定されるので、違う生き方を選んだ「彼」がどこかに居たとしても無関係である。
本作においては、原作との環境の違いからか、原作の時よりも性格が随分と丸くなった。
皮肉屋で冷笑的な性格はそのままながら、しばしば軽口を叩いてみたり、主人公との主従関係を彼なりに楽しんでいる感がある。
原作の登場人物たちに縁のあるキャラが絡んだ会話には、原作ファンをニヤリとさせるネタ多数。
「凛って元カノ?」と主人公に訊かれた時のリアクションは必見である。(EXT)

アーチャー(対戦相手)
二回戦で対戦する、ダン・ブラックモアのサーヴァント。
暮らしの中で必要に迫られてグレてしまい、更生しろと鬼親父に叱られて不慣れな真人間生活を強いられ、口では不満タラタラだったものの、実は内心そういう「正しいきれいな生き方」に多少憧れてもいたので、振り返ってみればまんざらでもなかったかな…という、そんな感じのツンデレ青年。
「同じ英雄名(真名)で活躍した、多数の無名の人間の中の一人が召喚された」という点で、原作Fateの真アサシンに近いものがある。
一部のファンからは緑アーチャー、略して「緑茶」などと呼ばれているとかいないとか。(EXT)

CCCにおいてはBBに取り込まれ、彼女の手駒として利用されている。彼のスキル「破壊工作」がサクラ迷宮で存分に発揮され、
地味にいやらしい配置でプレイヤーの進行を妨げる。
今作においても対戦できるが、宝具を取り上げられたり崩壊寸前まで侵蝕されたりと、ペナルティで弱体化させられた前作同様に全力で戦う機会に恵まれない。1億ダメージをドットで耐える男の真の強さやいかに。(CCC)

愛称(あいしょう)
スタート時、名前と一緒に決めるよう要求されるもの。
ところがその後さっぱり出てこない。一体劇中のどこで使われているのだろうか。
……と思ったら、セーブデータにひっそりと記されていた。
コラそこ、意味ないじゃんとか言うな。
CCCにおいては、登場人物(特に凛)が積極的に愛称で呼んでくれるようになった。

招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)
この世は私が主役の舞台、行く先すべてがオンステージ。
戦場にだってスポットライトが付いてくる、美しき私の華麗な人生、24時間365日絶賛上演中。
ほら、粗末でわびしい安物のポリゴン空間も私が来れば一瞬で、ヅカも裸足で逃げ出す黄金色の劇場に早変わりよ!

…という乙女の妄想が、膨らみ過ぎてとうとう現実世界にまで漏れて出てきてしまったもの(嘘)。
冗談はさておき、他人の視線を顧みる事なく、あれだけハッピーな思考回路で生きていた彼女。
いろいろ辛い生い立ちも背負ってはいたが、トータルで見れば人生さぞ楽しかった事であろう。
彼女のワンマンショーにお付き合いさせられた当時の観客の皆さん、誠にお気の毒様です。

完全なる余談だが、この黄金劇場は「グロテスク」という言葉の誕生に一役買っている。ここでのグロテスクとは美術様式としての意味合いが強いが、それにしても超絶残虐拷問官・赤ランサーとの因縁を僅かながら感じずにはいられない。

アトラス院(あとらすいん)
ラニが所属している組織。
巨人の穴蔵。蔵書の巨人。

アトラスの悪魔(あとらすのあくま)
終盤で入手でき、二周目以降から本格的に使用可能となる超反則礼装。
一ターンに一度だけ、どんな攻撃でも無効化できるというコードキャストが使えるようになる。
うざったらしいアイツの面倒なスキルも、憎たらしいアイツの凶悪な宝具も、タイミングさえ分かっていれば消し放題。
もっとも、三周目に選ばれる事が多いであろうキャスターには黒天洞という重要かつ凶悪な防御スキルがあるので、この礼装の必要性は薄い。(EXT)

CCCでも終盤で手に入る。
今回は入手条件が一周目でも満たせる分、前作よりは活躍の場が多いかもしれない。(CCC)

落陽以外まともな防御スキルのないセイバー、
戦闘中に時間をかけて仕込みをしないと防御スキルを発動できないアーチャー、
麻痺・スタン・3手間被ダメ減少と種類は豊富だがどれも燃費が悪くこれらを積極的には撃ちにくいギルガメッシュで真価を発揮する。
欠点は追加効果の状態異常を防いでくれないこと。

ありす
プロローグの3F廊下で出会う少女。
本作のロリ担当。(EXT)

CCCにおいても再び登場するが、前作より更に酷い扱いを受けている。
目を付けられたのがアレでは仕方が無いが。(CCC)

イケモン
イケメンなモンスター。略してイケモン。伝説のイケモンとかもいるらしい。
キャスターいわく主にセイメイとかゴールデンとかが該当する。
151人いるかどうかは定かではない。

ウィザード
魔術師。
もっとも、本作の世界において彼らがやっている事は、魔術というよりはプログラミングやハッキングの領域。
本作の舞台となっているのは西暦2030年のパラレルワールドだが、この世界では1970年頃に魔力が枯渇しており、本来の意味での魔術師たちは既に姿を消している。
本作において魔術師と呼ばれているのは、残された魔術理論と魔術回路を元に、電子世界の中で演算処理を行う霊子ハッカーたちである。
我々の現実世界においても、プログラミング技術を極めたエキスパートのことをウィザードと称する事がある。
なお、本作にはあまり関係の無い知識であるが、TypeMoonの作品世界において「魔術師」と「魔法使い」は別物。
後者の方が希少、かつ高レベルの存在である。

敵性プログラム(えねみーぷろぐらむ)
アリーナ内で遭遇する、いわゆる通常エネミーの総称。
立方体型、ハチ型、牛型、飛竜型など様々な種類がおり、各種ごとに必ず青・緑・黄・赤の順で四色存在する。
いずれの種類においても青がもっとも弱く、赤がもっとも強い。
外見が共通であれば行動パターンの傾向も似通う場合が多いので、分かっていれば初見の敵でも意外と対処できたりする。(EXT)

CCCではサクラ迷宮内を徘徊しているエネミーとして存在。(CCC)

黄金律・皇帝特権(おうごんりつ・こうていとっけん)
プレイヤーのセイバーが習得するスキルのひとつ。戦闘後のアイテム入手率が上昇する。
ここで言う「黄金律」とは、身体の黄金比のことではなく、人生にどれだけの金銭が付いて回るかという宿命のこと。
原作Fateに登場した金ピカの英雄王がAランクで保有していたスキルでもある。このランクなら、一生金には困らない。
本作のセイバーの場合には「皇帝特権」の語が付いていることから、純粋な金運のみによる能力というわけではないようだ。
どちらも莫大な財に恵まれた王ではあったが、その財に対するスタンスとなると、これが正反対に近いくらい全く異なる。
かの英雄王が「使い切れぬほどの財」を象徴していたのに対し、本作のセイバーは「財は使い切ってナンボ」という人物。
皇帝の権勢をもって国中の財を集め、盛大に使い切る。まさに傾国の浪費家である。

顔の無い王(かおのないおう)
緑アーチャーのスキルにして真の宝具。
彼本来の宝具には、「毒のダメージを倍加させる」という、ただそれだけの効果しか無い。
宝具それ自体にはダメージが無いため、毒を受けた時にすぐ治療するよう心掛けていれば何も怖くはない。
彼の技で本当に恐ろしいのは「発動後にそのターンの残りの攻撃がすべて必中になる」という、このスキルである。
読み合いも何もあったものではない。(EXT)

CCCではサクラ迷宮においてプレイヤーへの妨害工作として、何と宝箱フォルダを隠すという
これまたいやらしい妨害をしてくる。この際キャスターでプレイしていると
「オマケの宝具の方が使い勝手がいいとかどこまでもハンパなイケメンです」などとのたまうが
お前が言うなと誰もが思ったであろう。(CCC)

臥藤 門司(がとうもんじ)
ラニルート四回戦の対戦相手。通称ガトー。
古今東西の宗教をチャンポンにした、オリジナルのミックス宗教を信仰する肉体派の奇人。
やたらと『神、サイコー!!』と叫ぶ。
自身のサーヴァントが宝具を使用する際の台詞『汝は大雑把に美しい!』は、彼の人柄をよく表した名言だと思われる。(EXT)

CCCでは序盤に主人公によって生徒会に勧誘され、その濃いキャラっぷりにレオは笑顔で彼に雑用係を任じた。
言動こそ相変わらずエキセントリックではあるが、前作よりもいくらか話が通じるのは
「聖杯戦争では敵同士だったが今は脱出を共にする同士である!」とは本人の弁。
話を進めていくと、トンでもな発言内容自体も実はしっかり筋の通った信念に基づいたマトモな
思考によるものだというのが見えてくる。本作において意外な一面を発揮し元々の人気にも拍車がかかりそうである。
聖人から最も遠く、しかし聖人に最も近い男とは彼を如実に表した一言であろう。(CCC)

岸波白野(きしなみはくの)
コンプティーク連載漫画版における男性主人公の名前。
CCCにおいても男女問わず主人公のデフォルトネームになっている。
ちなみに愛称は男性が「キシナミ」女性が「はくのん」

騎乗(きじょう)
セイバー及びライダーのクラスで召喚されたサーヴァントが基本的に保有するクラス特性。
この二つのクラスは共に同じ特性スキルを持つが、セイバーは対魔力のほうが、ライダーは騎乗のほうが高い傾向にある。
本作ではレオのサーヴァントであるセイバーだけが持っている能力で、ランクは原作Fateのセイバーと同じくB。
プレイヤーのセイバーはこのスキルを持っていない。
サーヴァント自体に船だの戦車だの天馬だのを召喚する能力が無い限り、本作の聖杯戦争のシステムの上ではさほど意味をなさないスキル。(EXT)

とあるキャラにはこの特性がないにも関わらずスキルとして所有している。
想像力豊かなプレイヤーはこの意味を考えて悶々とするであろう。(CCC)

キャスター(プレイヤー)
自称「良妻狐」のケモ耳サーヴァント。
同じく良妻願望持ちだった原作Fateのキャスターが「キャス子」と呼ばれるのになぞらえ、「キャス狐」とよく呼ばれる。
主人公が男であろうと女であろうとお構いなしに、その良き妻として尽くそうとする、健気でおちゃらけたブリっ狐ちゃん。
悪霊としては最強レベルなのだが、英霊としては並以下なので、設定上、サーヴァントとしてはさほど強い方ではない。
とってもコハッキーな性格をしているので、好きなタイプは割烹着のあの人、という方は是非一度彼女でプレイして欲しい。
仕様が違うだけの同型機であることを、きっと実感できるはずである。(EXT)

今作においてはとかく出会うキャラが主人公にモーションをかけ始めるため
気が気でない。前作においてもとにかく夫を立てる良妻を主張していたが、彼女のSGを集めていると
実は意外にも女子力は相当高いことが判明し、名実共に良妻サーバントの名は伊達ではないことを証明した。
相変わらずのメタ発言とシリアスブレイカーっぷりを発揮し、どうにも方向性がヤンデレの特性に近い
敵キャラ達を元祖ヤンデレキャラとして一蹴していく姿はある意味で頼もしい。
自らの宝具を使えないと一蹴し今作で修得したスキルは……(CCC)

キャスター(対戦相手)
三回戦で対戦する事になるサーヴァント。
実在の英雄ではなく、あるひとつの概念がサーヴァントとして成立した存在。
大勢の人々に想起される抽象的なモノが正体というその出自は、Fate/Strange Fakeのライダーのサーヴァントを思い起こさせる。
それにしても、この子たちといい原作Fateに登場するイリヤといい、聖杯戦争に絡んでくるロリっ子共はどうしてこう

「可愛い顔してヴォーパルバニー(はぁと)」

みたいなのばかりなのだろうか。
菌糸類さんの趣味ですかそうですか。(EXT)

今作においては何と量産されシークレットガーデンならぬロリガーデンを形成し
その筋の人が見ればある意味約束された勝利の楽園……とも思えなくもない。
強さの割に経験値が多いので壊れた彼女を倒しまくるのに罪悪感を感じなければ
レベル上げをするのもやぶさかではない…か?

ちなみに、こちらのレベルさえ高ければ空気撃ち系コードキャストにて一撃のもと屠ることが可能。みじめなウサギはサヨナラね♪(CCC)

旧校舎
ノスタルジックな木造の二階建ての旧校舎。基本的に桜の管轄にある構造体のため、
月の裏側において唯一の安全地帯ではあるが、NPCにおいてはその限りではない。
BBはマスターに手を出せないだけ、と称している通りヘタな言動を発したNPCが
あっさり消されたりしている。
サクラ迷宮を攻略する生徒会における前線基地として機能している。

クラス特性(くらすとくせい)
そのクラスで召喚されたサーヴァントが必ず保有する能力。クラス別能力とも。
原作Fateの設定に準じれば、
セイバー  :「対魔力」「騎乗」
アーチャー :「対魔力」「単独行動」
ランサー  :「対魔力」
キャスター :「陣地作成」「道具作成」
ライダー  :「対魔力」「騎乗」
バーサーカー:「狂化(バーサーカー化)」
アサシン  :「気配遮断」
ただし、本作に登場するサーヴァントの中には、これらに該当しないケースもいくつかある。

激辛麻婆豆腐(げきからまーぼーどうふ)
三回戦の六日目にのみ、購買部で購入できるMP回復アイテム。
購入可能なアイテムとしては価格の割に効果が大きく、発売日を狙ってこれを買いあさるプレイヤーも多いという。(EXT)

CCCでも期間限定で購買部にて販売。このときの神父の嬉しそうな売込みっぷりはファン必聴。(CCC)

言峰神父(ことみねしんぷ)
聖杯戦争の監督役のNPC。
購買部期間限定販売の激辛麻婆豆腐はこの人のリクエスト商品らしい。(EXT)

CCCでは購買部の店員としてその渋いボイスでプレイヤーへアイテムを提供する。
売り上げを全額上納しろというBBの理不尽な欲求を5%をみかじめ料として納めることで
妥協させたり、新作が入荷するたびにフルボイスで話しかけたり、果てはエーテルの欠片を
「温めますか?」と聞いて来る等、ツッコミどころが満載な雇われ店長と化した。
今作は期間限定販売やイベントが多いのでミッションが変わるたびに購買部を
覗いたプレイヤーも多いと思われる。(CCC)

コードキャスト
攻性呪文。
マスターがサーヴァントの戦いをサポートするため、1ターンに一度だけ使用できるプログラム。
回復、攻撃、補助など効果はさまざまで、場合によっては戦局を大きく変えることもある。
どのコードキャストをいつ使用するか、アイテムの使用とどちらを優先するか、マスターの戦術眼の見せ所である。

五停心観術式(ごじょうしんかんプログラム)

固有結界(こゆうけっかい)
TypeMoon世界における最高位の魔術奥義であり、魔術の一つの到達点とも言うべきもの。
術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、周囲の空間を一時的に術者の世界に作り変えてしまう大魔術。
行使には膨大な魔力が必要であり、人間の魔力では大魔術師であっても数分程度しか維持できない。
本作では、アーチャー(プレイヤー)及びキャスター(対戦相手)が宝具として使用している。
なお、セイバー(プレイヤー)の宝具が行っているのは「世界の書き換え」ではなく「世界への書き加え」。
そのため、大魔術には違いないが固有結界には含まれない。

サーヴァント
聖杯戦争に参加する魔術師たちに与えられる唯一にして最強の駒。
正体はいずれも過去(史実・架空を問わず)に存在した英雄たちの霊。
召喚される際、その特性に応じてセイバー・ランサー・アーチャーなど、
七つ用意されたクラスのいずれかに振り分けられる。

ジナコ=カリギリ
学園の補欠教員
自称「エリートニート」

呪術(じゅじゅつ)
プレイヤーのキャスターの主要攻撃手段。
TypeMoon世界において、「呪い」という概念には「自分もろとも相手を破滅させる」というニュアンスが伴う。
キャスターの呪術もまた、キャスター自身の体を素材にした物理現象との事だが、具体的にどうやっているのかは不明。
肉体を傷つけているような描写は無いので、尻尾の毛でも何本か引っこ抜いて使っているのだろうか。
ゲーム内では、相手の行動が一手分かれば二手打ち消せるという、かなり極悪な性質を誇る攻撃手段。
アタック(氷天)・ブレイク(炎天)・ガード(密天)・スキル(黒天洞)と相手の全ての手を止める手段が揃っており、
敵の情報がある程度揃ってさえいれば実は三人の中で最もワンサイドゲームを楽しめるサーヴァントである。

主人公(しゅじんこう)
本作「Fate/EXTRA」及び続編「Fate/EXTRA CCC」の主人公。
性別・名前・愛称はプレイヤーに委ねられており、デフォルトネームは存在しない(EXTRAのみ)。
記憶を失ったままムーンセルの聖杯戦争に参加させられ、わけもわからぬまま戦いに巻き込まれることになる。
デザイン上のコンセプトは、男主人公が「慎二より美形にせず、どんな部活にも所属していそうな感じ」、女主人公が「クラスで3番目くらいにかわいい感じ」。
選択肢に出てくる一人称は、男性が「俺」、女性が「私」のようである。

主人公用サーヴァント(しゅじんこうようさーう゛ぁんと)
ゲームを開始する際、セイバー・アーチャー・キャスターのうちから一人を選択する。
ちなみに奈須きのこ氏おすすめの組み合わせは、
「赤セイバー/男でも女でも楽しい」
「いつもの赤マント/女主人公がベスト」
「キャス狐/ユーザーさんが男なら男主人公がベスト」
とのこと。(EXT)

今作ではさらにこの三人に加えギルガメッシュが参戦している。相変わらずの我様っぷりではあるが
味方側として使えるという点で原作プレイ済みの方には大分違った印象を与えるのではなかろうか。
他三名も引き続き登場しているが、月の裏側に引き込まれた際に「拘束具」としての効果を持つ
衣装に強制的に着替えさせられており、ステータスが初期化されている。続き物の宿命とはキャス狐の弁。(CCC)

呪層・黒天洞(じゅそう・こくてんどう)
相手のいかなる攻撃も極小ダメージに抑えて自らのMPに還元する、我らがキャス狐さんのスキルにして真の宝具。
「使用ターンに限りMP消費ゼロ」などという微妙な性能しか持たない宝具に比べ、切り札としての存在感は圧倒的である。
スキル同士の撃ち合いになっても必ず相手より先に発動する性質があり、防御スキル兼MP補充スキルとして鉄板の性能を誇る。
耐久力が低く、MPの切れ目が命の切れ目となるキャスターにとってはまさに不可欠の命綱と言えよう。(EXT)

CCCでもその性能は健在だが、待望のサーヴァントのMP回復アイテムが実装された他、
敵の攻撃スキルにこちらの強化を打ち消す追加効果がついている場合、MP吸収効果も
無効化されるという仕様になった。単に防御効果だけで見るならそこまで強力ではない
ので、対スキルに対してはむしろコードキャストによる妨害の方が有利に働く場合も多く、
相対的に価値は下がってしまった。(CCC)

呪法・玉天崩
CCCにて登場したキャスターの新スキル。キャスターのスキルでありながら
筋力貫通ダメージを与えるというクラスとかそういうのを無視したスキル。
しかしながらこれ自体は初登場というわけではない、前作において彼女がひたすらに磨いていた
一夫多妻去勢拳。これがついに形となったのがこのスキルである。
どこらへんが呪法なんだと言いたくなる彼女の派手なアクションは必見である。

陣地作成(じんちさくせい)
キャスターのクラスで召喚されたサーヴァントがクラス特性として保有するスキル。
魔術師として、自分に有利な陣地を作り上げる能力。
プレイヤーとして使用できるキャスターは少々変わり種の部類に入るのでつい忘れがちになるが、
白兵戦で勝負にならないキャスターは本来こういう形でコツコツ仕込みをしていかないと勝てないクラスなのである。(EXT)

キャスターでプレイした場合、彼女がマイルームに台所を作るイベントによってこのスキルが発揮されている。
彼女のレベルでもマイルームを少しいじる程度なら簡単に行えるらしい。(CCC)

真名(しんめい)
サーヴァントたちの英霊としての本来の名前。
世界各地の伝承に記された名だたる英雄ぞろいであるサーヴァントは、本当の名前を敵に知られてしまうとそれぞれの伝承に記されている得意技や弱点などがまとめてモロバレになるため、真名は秘密にしておいてクラス名で呼ぶのがセオリーである。
ただ、あくまでも英霊としての真名であり、必ずしもそのサーヴァント個人の生前の名前と一致しているわけではない。
英霊として祀られた時点で人間としての名前を失っていたり、代々同一の名を受け継ぐ英雄の一人であったり、逸話が一人の英雄の伝承として統合された結果、英霊としての真名も統合されたり、その英雄の逸話を再現出来るスキルを持っていたばかりにその英雄の代わりにさせられただけの全然関係ない人間だったり、と、生前の遍歴には結構色々なケースがある。

親友(しんゆう)
2-A教室の黒板付近にいる男子生徒。
名前は、話しかけた時の選択肢「何言ってるんだよ、親友!」から。
ビジュアルファンブック掲載の短編小説にまさかの主人公として抜擢され、彼が三回戦にて姿を消すまでのメインキャラ達との交流や心情などが語られた。(EXT)

今作においてはBBによって旧校舎に引きずり込まれたNPCがおり1,2年の教室に座っている。
いくらか話が進み会話をしていくと前作同様の選択肢が現れる。(CCC)

生徒会(せいとかい)
生徒会長の柳洞を筆頭とする、月海原学園の生徒会役員たち。
その正体は、言峰神父の統括の下で聖杯戦争の管理・運営を担当する裏方のNPC集団。
黒い制服を着用して学園のあちこちにおり、マスターたちの様々な疑問に答えてくれる。
他にも、仮想空間のセキュリティ管理など、見えないところで色々な仕事をやっている模様。(EXT)

今作においてはレオ会長を筆頭に、生き残った一部のマスターで構成される月の裏側脱出を
もくろむ集団として存在している。ちなみに主人公は庶務という名の前線攻略担当。

セイバー(プレイヤー)
深紅の衣装をまとった男装の麗人。どこが男装やねん、というツッコミは禁句。
物でも、言葉でも、心構えでも、全てにおいて一級の美しさを要求するエキセントリックな美学の持ち主。
いつも偉そうな態度だが、言いたい事は要するに「余は頑張ったぞ!たくさん褒めるがよい!」とかだったりする。
唯我独尊の俺様キャラと見せかけて、その実態は愛され上手の仔犬系。
生前は自分で自分をプロデュースするアイドルみたいな事をやっていたが、同時に暴君にして浪費家でもあった。
それでも、自分の人生を正当化したりせず、そのみじめな最期も含めてちゃんと自認している辺りは立派というか、さすが腐っても英霊である。
アーチャーとはまた違った意味で、全生涯に渡ってひとつの生き様を完遂してみせた人物と言えよう。

セイバー(対戦相手)
七回戦(決勝戦)で対戦するレオのサーヴァント。
原作FateのセイバーやFate/Zeroのバーサーカーを知る人にとっては感慨深いキャラであろう。
かの騎士王を互いによく知るアーチャーとの、エレベーターに乗ってからのやりとりは見応え充分。
生前に自分のワガママで失敗したのに懲りたからとはいえ、主君(レオ)の王道が明らかに欠陥を抱えていると分かっていても異議を挟まず、ひたすら忠義を尽くす様は、良くも悪くもさすが騎士の優等生といったところ。
しかし、チートクラスの無敵スキルを誇っていながら、その破られ方はどこぞの慢心王を思わせる油断っぷりである。
戦い自体も割と単純な力押し系で、五回戦・六回戦あたりの対戦相手がややトリッキーなのに比べるとインパクトも若干弱め。(EXT)

CCCでは基本的に彼と対峙することはない……のだが、プレイヤーがある行動に出ると
王命の元、彼は剣を抜いて主人公に立ちふさがる。借りたものは素直に返そう。(CCC)

聖杯(せいはい)
→聖杯(ムーンセル)

聖杯戦争(せいはいせんそう)
万能の願望機である“聖杯”を手にするただ一人になる為の、魔術師たちの命を賭した戦争。
「ひとつの聖杯を製作するために7人の魔術師が必要だったが、ひとつの聖杯はひとりの願いしか叶えられない」
その昔、そんな身も蓋もない事情から地上で起こったある戦い。その名前とルールが、ムーンセルの主を選ぶためのトライアルに流用された。
サーヴァントシステムや基本ルールの多くはオリジナルのそれを摸倣しているが、戦いの形式だけはムーンセル独自のもの。
オリジナルの戦いが対戦に制限のないバトルロイヤル形式だったのに対し、ムーンセルのそれは一対一のトーナメント形式。
オリジナルの聖杯戦争は原作Fateで終焉を迎えるまでに五回を数えたが、ムーンセルの聖杯戦争がこれまでに何度繰り返されてきたかは不明。
余談となるが、オリジナルの聖杯戦争を知るアーチャーはゲーム中で「七人と戦う事以外共通点が無い」と述べている。
が、正確に言うとオリジナルのは「参加者の数が七人」なので、戦う相手はイレギュラーが無い限り「自分以外の六人」が正しい。
つまり勝者を決する方式に関しては、本当になけなしの共通点すら残っていないという事である。

殺生院キアラ(せっしょういんきあら)
尼僧

衛士システム(センチネルシステム)
月の表側への唯一の道であるサクラ迷宮の突破を妨害するためにBBが構築したシステムで、
資質のある「女性」を迷宮の核にすることで彼女らの心の壁を防壁とする一種のファイアウォール。
人間の心の壁という数値で測れないものをダンジョン内に物理的な壁として存在させることで
進行を妨害する理に適ったシステム。たとえ分身体を力ずくで屈服させたところで
シールドを破壊するには至らず、その唯一の方法はその心の秘密を暴くことのみ。

対魔力(たいまりょく)
一定以下のランクの魔術を無効化できる能力。
いわゆる「三騎士」と呼ばれるセイバー・アーチャー・ランサー、及びライダーのクラスで召喚されたサーヴァントは、強弱の差こそあれ、クラス特性として基本的に必ずこのスキルを保有する。
聖杯戦争において、上にあげた三騎士が安全牌とされ、逆にキャスターのサーヴァントが他より不利とされる理由の一つ。
もっとも、本作には原作Fateのセイバーのような、Aランク以上の高い対魔力を有するサーヴァントは登場しない。
そのため、魔術師のコードキャストやキャスターのスキルが相手に全く通じない、というような事態は敵味方ともにまず起こらない。

単独行動(たんどくこうどう)
アーチャーのクラスで召喚されたサーヴァントに自動的に付与されるクラス特性。
マスターからの魔力供給が断たれた状態でも、ある程度の期間であれば消えずに現界したままでいられる能力。
本作の聖杯戦争のシステムの上では、あまり意味のある能力ではない。オリジナルの聖杯戦争の名残とでも言うべきもの。(EXT)

アーチャーのパッシブスキルとして追加され、その効果は戦闘終了時にHPが小回復する。(CCC)

月海原学園(つくみはらがくえん)
主人公たちの通う学校。聖杯によって作られた固有結界。
地上三階、地下一階に購買部、花壇の奥に教会、校庭の横に弓道場がある。
ちなみに激しくどうでもいい事だが、漢字で「海月」と書いたら「クラゲ」の事である。(EXT)

CCCにおいては項目「旧校舎」を参照。(CCC)

霊子ハッカー(データハッカー)
本作の世界における魔術師たち。
自身の魔術回路を通して、情報ネットワークに魂ごとアクセスできる者の総称。
魂ごとアクセスしている為、電脳空間であっても五感を有することができるが、それは同時に、電脳死がそのまま現実の死となることをも意味している。

投影魔術(とうえいまじゅつ)
プレイヤーのアーチャーが得意とする魔術。グラデーション・エア。
実在する物品の鏡像を術者の魔力とイメージだけで物質化する魔術で、要するに無からコピー品を作りだすというもの。
ただし、対象物を構造・材質から技術・製作理念に至るまで完璧にイメージできなければ、大幅な劣化品になってしまう。
また、投影された品は魔力の気化によってだんだん薄れていくため、通常はそんなに長時間形にしておく事は出来ない。
単に何かのレプリカが欲しいだけなら、ちゃんと物理的に製作して魔力を込めたほうが簡単、安定、長持ち、ついでに強力。
なので、本来であれば戦闘などに用いるには非常に中途半端な、なんとも使い勝手の悪い魔術分野とされている。
…が、アーチャーが戦闘中に使用している道具は全てこの投影魔術によって作られた贋作宝具、つまり実在した「宝具」のコピー品。
神話クラスのアイテムを完璧に、しかも次々に複製して片端から使い捨てていく彼の戦闘スタイルは、真っ当な魔術師から見れば狂気の沙汰。
宝具爆弾の六連発など放った日には、あの浪費好きの暴君からお褒めの言葉を頂けそうな勢いである(元手がタダなのを伏せておけば、だが)。

遠坂凛(とおさかりん)
学園のアイドル?ツンデレ。
原作Fateの凛とはあくまでも別人。リアルでの彼女は主に中東地域を拠点とし、西欧財閥に対抗するレジスタンスとして活動している。
電脳世界が舞台のため遠坂凛なのに機械に強く、原作Fateの壊滅的なまでに機械音痴な凛をよく知るアーチャーからすると「ミッシングリンク」らしい。
しかし性格のほうは相変わらず、うっかりスキル充実の安心遠坂クオリティ。
なお、学園内で行動している姿はあくまでもアバターであり、リアル遠坂はほんの少しだけ外見が違う。
確かめたい人は凛ルートをクリアしてみよう。(EXT)

CCCでは序盤に相対する衛士。そのあまりなイベントの数々はCCCという作品の方向性を如実に示しており、
その多くはプレイヤーはおろか登場人物すら唖然とさせた。主人公によって救助された後は
生徒会の副会長として主人公のダンジョン探索のバックアップを担当し、ハッカーの才能を発揮している。(CCC)

図書室(としょしつ)
月海原学園の校舎二階にある図書室。
見た目は普通の学校の図書室だが、マスターたちが必要に応じて様々な情報を閲覧できるデータベースとしての機能を持つ。
対戦相手のサーヴァントの正体を探る際、一つでもキーワードを得られればここにある書物から有益な情報が得られる事が多い。
また、何気にいろいろとイベントの多い場所でもあり、特にレオとはここで何度か話をする機会がある。
五回戦でうっかりこちらへ時間を潰しに来てしまい、保健室のイベントを見逃したことがある人はきっと少なくない、はず。(EXT)

今作ではアンデルセン絡みのイベントのスイッチがここにある。彼の著書について疑問を抱いたなら
彼に問いかけてみよう。夢も希望もない返答を返してくれるであろう。(CCC)

トワイス・ピースマン
誰?と思っていたら最後の最後で唐突にクローズアップされた人。
途中まで名前すら忘れていたプレイヤーの方が多いのではあるまいか。
わりと勘違いされやすいのだが、苗字のつづりは「Peaceman」ではなく「Pieceman」。

平和男ではなく、欠片男である。(EXT)

名前こそ出ないが、とあるイベントで主人公を奮い立たせたのは恐らく彼。
前作プレイヤー感動のポイントの一つである。(CCC)

奈須きのこ(なすきのこ)
言わずと知れたFateシリーズの生みの親。
本作では当初「シナリオ監修」だった筈なのだが、結局いつの間にか全編を自分で執筆していた人。
書き直される前の、別のライターの手によるシナリオは果たしてどんな出来だったのであろうか。(EXT)

今作は最初から最後まで彼が執筆、実にシナリオの98%は彼の手によって作成されており
「体はきのこで出来ている」とは本人のコメント。その為に度重なる延期を繰り返したのだが
型月ファンはもはや慣れっこであった。(CCC)

なるほど、SUNDAYじゃないか(なるほど、さんでーじゃないか)
こちらに不利な状態でターンが終わった時のアーチャーの台詞の一つ。原典は漫画「新・テニスの王子様」。
こんなネタ台詞、まさか本当に言ってるワケはねえだろ、ただの空耳だろ…と思わせておいて、本当にこう言っているのだから困る。
2010年7月23日付および28日付の竹箒日記を読む限り、どうやらシャレで収録したものをカットし忘れたらしい。
正義の味方もすっかりネタ路線が板に付いて来てしまったものである。

ハーウェイ家
西欧財閥の盟主。
西欧財閥は、複数の財閥が国家をまたいで結成した巨大企業。独自の軍隊も有する。
人間というのは、世間に失望して疲弊すると変革よりも安定が欲しくなるもので、そういったニーズに応える社会の実現を目指している。
もっとも、レオや凛の口から語られる情報を判断する限り、その理想は16世紀頃からよく夢想されてきたユートピア小説の世界そのもの。
…というか、そんなユートピア論へのアンチテーゼとして19世紀末頃から流行り始めた、ディストピア小説の世界そのものである。
自身の理念に反発する勢力を武力で排除しようとする辺り、図らずも理想と現実のギャップを自ら体現しているとも言えなくもない。
上からの人工的な秩序で統制しなければ維持できない社会というのは、考えようによってはその時点ですでに弱体なのだ。

藤村大河(ふじむらたいが)
2-Aの担任。通称タイガー。(EXT)

CCCでは尼僧姿で登場。誰もが違った意味で
「そこまでにしておけよ藤村」と言い放ったに違いない。(CCC)

フランシスコ・ザビエル
主人公はなぜこんなワードを手に書いていたのか、という根本的疑問はさておき。
分かっちゃいたけど、とりあえずこの選択肢を選ばずにはいられなかった、そこの貴方。
それでいいのです。貴方は何も間違っていない。
ていうか、選ぶよね普通?(EXT)

CCCでもまさかの再登場。というか普通あそこにこの選択肢を交えるか、普通?(CCC)

宝具(ほうぐ)
サーヴァントたちが持つ、英雄としての自身を象徴する武器・道具のこと。ノーブル・ファンタズムとも。
アーサー王ならエクスカリバー、ヤマトタケルなら草薙剣というように、それぞれの英雄のシンボルになっているアイテム。
必ずしもその英雄が生前所持していた物品とは限らず、中には固有結界などの「宝具に相当する大魔術」や、英雄の生前の逸話が形になったような物・能力も含まれる。
サーヴァントにとっては一撃で戦局をひっくり返せる必殺の最終兵器であるが、同時に、使えば英霊としての正体を相手に知られてしまうというリスクを背負うことにもなる。
本作では殆ど省略されているが原作Fateにおいて設定されている事柄として、一部宝具には真の能力を発揮させるために「真名の解放」という行為を行う、すなわちその宝具の名前を呼ぶ必要があるものが存在する。セイバー(敵)が宝具使用時にスーパーロボットアニメの主人公よろしく武器の名前を高らかに叫んでいるのはこのためである。
なお、アーチャーが投影している赤原猟犬を始めとした物品も宝具ではあるが、投影による贋作である上にアーチャーは本来の使い手ではない(さらに言えば弓を使って矢として射出するなど真っ当な使い方をしていない場合が多い)ため、「アーチャーの宝具」としてはカウントされていない。

保健室(ほけんしつ)
月海原学園の校舎一階にある保健室。みんなの癒し役担当、桜ちゃんの持ち場。
マスターとして非常に貧弱である主人公は、ここのお世話となる機会には事欠かない。
また、各マスターには一試合ごとにここで支給品が渡されるため、足しげく通う人は多いはず。
支給品は後半になればなるほどグレードが上がり、しまいには桜特製の手作り弁当なるものが登場する。
と言っても、どうせその時残っているマスターの人数分だけ作っているはずなので、一人占めした気分になりたいのなら最後まで勝ち抜くべし。(EXT)

CCCでは主である桜が生徒会室に入りびたりのため基本的には入れない。
桜関連のイベントが発生する際は大抵、ここがキーポイントになったりする。(CCC)

マイルーム
ムーンセルによって聖杯戦争の期間中に各マスターにあてがわれた個室。
寝起きのほか、サーヴァントとの会話を行い絆を深めたりする場所。
中は学校の教室そのもので、かろうじて机などが置いてあるのみ。
とても寝起きに使うのに適した部屋とは思えないが、見えない場所に寝具でもあるのだろうか。
セイバーがよく「湯浴みをしたい」などと言い出すあたり、バスタブなどもあるのかもしれない。
最初は殺風景だが、藤村先生のお使いをこなしてインテリアをもらう毎に徐々に豪華になっていく。(EXT)

CCCではさらにクローゼット機能、情報マトリクスの参照、ギャラリーの閲覧など随分多機能になっている。
相変わらずタイガークエストでの拡張も可能。(CCC)

魔術師(まじゅつし)
→ウィザード

間桐桜(まとうさくら)
慎二の妹。
本作では保健室のNPCとして登場。出番が少ないからって日記に書いたりしないです。
原作よりも後ろ髪が圧倒的に長くなっているのは、オリジナルの彼女をいつも優しく見守っていた女性をもイメージしての事だろうか。

…などと言っていたら、TypeMoonエースVol.6の付録DVDで本当にサクライダーになってしまった。
黒いよブロッサム先生…!

ちなみに、着替えた彼女にキャス狐が言い放った「桜肉」というのは馬肉の俗称である。
切り身の色がピンク色になる事から付けられた雅称だが、偶然の一致とはいえヒドい皮肉もあったものだ。(EXT)

CCCではキーパーソンに昇格。ちゃんと下屋さんのボイスもついて立派にモブキャラから脱却。やったね! 桜ちゃん。
ブロッサム先生の黒い欲望は殆どがBBが持っていったようで、こちら側の桜はまさに「綺麗な桜」であり、
迷宮のサポート、相変わらずの支給品、加えて主人公とのフラグも立つなど立ち位置の向上は著しい。(CCC)

間桐慎二(まとうしんじ)
女生徒にモテモテのクラスメイト。あだ名はワカメ君。
本作の世界においては、アジア圏有数のクラッカーとして有名な人物らしい。
最後に明かされた、現実世界における彼の意外な正体に驚いた人は多いことだろう。
…あるいは逆に、ちょっと納得したという人もいたかもしれない。(EXT)

CCCでも相変わらずであるが、立場的には結構オイシイところを持っていった感が強い。
あえて詳細は伏せるのでプレイヤー諸君は暖かく見守ってやってほしい。(CCC)

無辜の怪物(むこのかいぶつ)
凛ルートで対戦することになる、ランサーのサーヴァントが保有しているスキル。
本人の能力というよりは、後世の創作物によって背負わされた負のイメージをスキルの形にしたもの。
「このスキルは外せない」と説明文にあるのは「クラスや知名度による補正の影響を受けない」という意味だろう。
ムーンセルの聖杯戦争には存在しない要素と思われるが、原作Fateの聖杯戦争には知名度補正というものがあった。
召喚された地域においてどの程度知られた英雄であるかによって、サーヴァントの能力には何らかの補正がかけられる。
その土地の人々にとってあまりにもマイナーな英霊の場合、本来あるべきスキルの一部が欠けた状態で召喚される事もある。
このスキルはつまり、そういう補正の影響を受けない。こうなるとスキルと言うより、ある種の呪いに近いかも知れない。(EXT)

CCCでは敵側のランサーがこのスキルの影響を受けている……のだが、解釈の方向性が凄まじいという感は否めない。
特に同スキル保持のアンデルセンの影響と比較すると、どうしてこうなったと思わざるを得ない。
とはいえ、性別が反転したりトンでもな宝具が出たりするFateの基準で考えると別段おかしなことでもないかと
思えるのもこの作品の魅力の一つであろう。(CCC)

聖杯(むーんせる)
全地球の記録、設計図。七天の聖杯。
遙か過去から存在していた、人類外のテクノロジーによる古代遺物。
本作における聖杯は、いわば月そのものである。
詳細はゲーム中でそのまま説明されているので省くが、地上における聖杯伝説とは無論何の関係も無い。
あの世界では「願いを叶える」という機能や性質さえ持っていれば、贋作だろうが別物だろうが生物だろうが全て「聖杯」と呼ばれるのだ。

ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
ハーウェイの黒蠍と渾名される、ハーウェイ一族きっての殺し屋。
ハーウェイ財団の力でムーンセルのシステムにハッキングし、あるNPCのポジションに潜り込んで暗躍していた。
誰からも畏れられる冷酷非情の殺し屋だが、その実、心の中に誰よりも強烈な情念を封じ込めていた人物。
主人公の選択次第では、最期に一人の友を得て消えていくことになる。
それがどの程度の救いであったのかは、彼自身にしか分からない。(EXT)

前作同様の言い回しではあるが節々に主人公への信頼が見え隠れする影の騎士として活躍。
重責から解放されてはっちゃける弟と、天然気味の白騎士に振り回される苦労人ぶりは涙を禁じえない。
中盤での彼の一言は前作で彼が得たものがどれだけ大きかったかを納得させるに足る一言であった。(CCC)

ラニ=Ⅷ
本作のもう一人のヒロイン。
占星術を得意とする、アトラスの錬金術師。
褐色の肌で眼鏡をかけた、いつも無表情の物静かな少女。
人工的に新世代の魔術回路を埋め込まれており、霊子ハッカーとして高い能力を有する。正体については本編参照。
自らのことを「人形」と認識し、「師」と呼ぶ人物の命令に盲目的に従う。聖杯戦争に参加しているのも師の命令によるもの。
師はラニに心を持たせることはできず、「人形にすぎない自身を大事に思ってくれる人を探しなさい」と命じている。
師から「探せ」と言われていた人物が主人公ではないかとの考えから、主人公に対して協力してくれることもある。
彼女の求める人物になれるかどうかは、プレイヤー次第。
心を探し求める人形というベッタベタのキャラ設定ながら、褐色肌だったり料理上手だったり眼鏡っ子だったりと記号満載。
助け出してあげて以降は急速な勢いで主人公にデレていくあたり、あるいは赤セイバーに匹敵する愛され系忠犬キャラかもしれない。
発する言葉はいつも詩のように文学的、かつ寓意的で、すぐには意図の分からない言い回しが多い。
これは錬金術が奥義や秘伝を直接書き記すことをせず、様々な意匠や隠喩の中に織り込んで表す学問だからであろう。
実は下着をつけていないらしい。(EXT)

CCCでは凛の次に相対する衛士として登場。凛のダンジョンである程度心構えが出来ていたプレイヤーの
度肝を更に抜くSGを展開し唖然とさせる。この畳みかけっぷりでプレイヤーはどっぷりとCCCの世界に
引き込まれるのだ。
救出後は凛とは別機軸の方向性で主人公をサポート。前作ではどちらかの助力しか得られなかったことを
考えると、生徒会のバックアップスタッフの優秀っぷりはまさに鬼に金棒である。(CCC)

ランサー(CCC)
序盤から中盤にかけて登場する角娘のランサー。BBが捕らえたNPCやマスターから
血液(メモリ)を抜き取り自身の贅沢の為に散在する悪女。自己愛の塊であり
他者をブタと称する残虐アイドル。ただし折角の美声を腐らせるほどの音痴。
赤セイバーとはその辺でお互いをライバルと認め合った。彼女の宝具は黄金劇場とコラボしてはいけない。
物語終盤まで幾度となく対峙する、登場するたびにどこか弄られる、誤解と勘違いから主人公に惚れる、
結局相容れることはなかったものの、最後の最後に一時的にプレイヤーサーヴァントになるなど、中ボス的な立ち位置で
考えるなら美味しいどころ総取りで人気も上場。挙句の果てにはゲーム発売から4日しか経ってないというのに
タイプムーン2013年のエイプリルフール企画に電撃参戦まで果たした辺り、ユーザーとスタッフからの愛されっぷりが
ハンパではない。流石、アイドルというクラスにクラスチェンジしただけはある。
出自と本人の経歴と性格も相まってやってきたこと、CCCでやったことは弁明の余地はないという意見がありつつも
完全に憎みきれないそのキャラクター性はCCC初登場のキャラとしての存在感も大きく、魅力的に仕上がったといえる。

ランルーくん
凛ルート四回戦の対戦相手。
ピエロのような格好をしており、どうやら女性。
言動の全てがほぼカニバリズム一色という危険人物だが、結局、最期まで人間としての一線を踏み越えはしなかった。
全然似てはいないが、人間と怪物の狭間で揺れ動いたという点で、少しだけ原作Fateのライダー姉さんを連想させる。
仮面を外したら美少女だった、というオチを期待したいキャラである。(EXT)

CCCでもランサーのセリフの中に彼女と思しき人物が語られる。どうやら彼女のマスターのようだったのだが…。(CCC)

令呪(れいじゅ)
サーヴァントの主人となった証。
自サーヴァントに対する絶対命令権、一時的な強化装置としても使える。聖杯の奇跡貸し出し出張版のようなもの。
使用できる回数は3回。ただし全て使い切ってしまうとマスターとしての資格も失う為、実際に使えるのは2回。
使用する度に身体に刻まれた令呪のパーツが消える。
主人公の場合は左手に現れたが、マスターの中には腹に現れた者もいたりするのでどの部位に出るのかは確定していない様子。

レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
仮初めの学園生活にやってきた転校生であり、その正体はハーウェイ家の次期当主。
コードキャストを使用する時のポーズが妙に気合入っている。(EXT)

記憶を一部失い、その重責から解放された反動か非常にはっちゃけた会長ぶりを発揮する。
それを全肯定するガウェインの存在も相まってその数々の迷言名言は「だめだこの会長、はやくなんとかしないと」と
プレイヤーに思わせること必至。(CCC)


コメント


  • こっちはこっちで新しく作りなおしたほうがいいような気も…… --- (2013/03/29 00:11:08)
    • 前Wikiから持ってくるだけなんで一度消しちゃいますか? --- (2013/03/29 00:34:54)
      • 今のページの状態で表示できる文字数限界ギリギリのようなのでルート分岐を削除しました。前作の用語も残したまま編集するなら何かしら対策が必要だと思われます。 --- (2013/04/03 13:12:52)
      • 一応コメントの取り入れる形で編集してみました。CCCにおいて全く出てこない単語を排除することでページが重くなりすぎないようにも配慮しました。 --- (2013/04/02 23:24:49)
      • EXとCCC両方に登場する内容を把握してないと編集できないみたいな感じでハードルあがっちゃうからやっぱり関係ない項目を一度消して作るほうが無難だと思う。 --- (2013/04/01 21:02:57)
      • (EXT)(CCC)みたいに初出つければいいんじゃないの、項目はこのままで --- (2013/04/01 17:47:26)
      • 賛成。まずは今作に全く登場しない単語を消して整理すべきだな。 --- (2013/04/01 13:37:57)
      • 今作に関係無い単語のみ消すというのはどうでしょ?面倒なのは承知のうえだけどw --- (2013/03/30 00:19:35)
  • ランク:EXは最高位じゃなくて「規格外」数値が変動して定まらないのもEXになるからちょいと齟齬があるぞ --- (2013/03/30 19:41:16)
  • 愛称はストーリー中、たまに出てきます。1章終盤の佳境辺りでの、「たまにはさぼったていいじゃない にんげんだもの」の右下辺りに表示されてたり。 --- (2013/04/01 17:50:43)
    • 凛とかラニとかは結構愛称で呼んでくれるよね。特に正気じゃない時にw --- (2013/04/02 21:32:38)
  • 凛は愛称呼びの方が多いぐらいじゃ --- (2013/04/03 16:35:14)
  • 対魔力はエリザベートがAでしたね、呪術の効き具合は未検証ですが --- (2013/04/07 20:05:32)
    • 呪術は自身の体の一部を犠牲にして起こす「物理現象」なので耐魔力に影響されないとかってどっかで見た気がします。 --- (2013/04/08 09:07:17)
  • ここでも間違えられてるがクラスで三番目ぐらいの容姿でどんな部活にもは男女両方の設定 --- (2013/04/08 15:30:38)
  • 無印EXTRAの解説も入り混じっていて正直判りづらいです。中には無印未プレイの方もいるでしょうから無印にしか登場しない用語・人物の解説は伏せるべきかと --- (2013/04/10 23:55:07)
    • 間空けてあるし末尾に出典書いてあるし問題ないと思うがな。両方一気に見れて楽だし。 --- (2013/04/11 00:36:40)
  • 無印だけでCCCでは一切触れられてない単語なんて殆ど無い気が --- (2013/04/11 00:40:45)
    • ただまあ表示容量の問題で、これ以上CCC関連の単語が追加できない状態というのも確か。情報をダブらせるより、CCCの内容だけにしたほうがいいかもしれない。 --- (2013/04/11 04:13:45)
  • CCCで出ない用語ちょい削ってみた。あった方がいいって人は戻してくれ。 --- (2013/04/12 00:42:48)
    • よく考えると魂の改竄も削っていいよなあ。実際影も形もないし。 --- (2013/04/12 03:20:27)
      • ランルー君が削ってもいいかなって思ってんだけど、話に出たけど本人出てないとか微妙だ。 --- (2013/04/12 19:59:08)
      • 削ったぞ --- (2013/04/12 19:57:36)
  • ギルガメッシュの項目は入れないとね。桜の中のマップの全裸ネタは特にww --- (2013/04/12 17:20:36)
  • クー・フーリンの項EXTRAの分しか書かれてなかったから削らしてもらった。CCCの内容誰か書いて。 --- (2013/04/12 20:00:21)
  • 何でもかんでも削れば良いってもんじゃないだろ --- (2013/04/12 20:20:42)
  • つうか削らしてもらったとか書く前に確認しろよ --- (2013/04/12 20:51:31)
  • 問題あるようなら戻せばいいだけだろうに… --- (2013/04/12 21:50:40)
  • まあ確認取るのが普通だけどな --- (2013/04/12 21:55:38)
  • 何か荒れてきてるし一旦どっかまで戻すか? --- (2013/04/12 22:25:33)
  • 戻す意味あんの? --- (2013/04/12 22:43:17)
    • あんまないな --- (2013/04/12 22:58:56)
  • 呪術のとこのアタックとブレイクの対応スキル名逆になってねぇ? --- (2013/04/20 23:00:02)
    • 確かに逆だったので直したぞ。というか誰でも編集できんだから気付いたら自分で直そうぜ。 --- (2013/04/20 23:28:40)
  • 自己判断で消したり足したりするのもどうかと思うが --- (2013/04/20 23:29:23)
    • ↑みたいな誤字修正くらいならアリだと思うんだけど --- (2013/04/20 23:56:00)
  • 作中に出てくるネタは用語集に含まれるのか? --- (2013/04/30 12:19:55)
    • ネタってのがネットスラングとかパロディとかを指してるのならあくまで作品固有の用語に絞った方がいいんじゃないかと思う --- (2013/04/30 23:55:30)
      • ↑違ってたらごめん --- (2013/04/30 23:56:22)
  • ジナコの苗字がカネギリになってる。カリギリだよね --- (2013/05/03 23:33:28)
    • 直した --- (2013/05/05 20:10:21)
  • アトラスの悪魔が前作視点な文章だったのでCCCの分を追加してみた もしここは違うだろ、とかあったら手直しよろ --- (2013/05/04 08:41:33)
  • 前作の用語を知りたい人は前作の攻略Wikiを参照でよくね?引用で容量がどうたらとか間抜けだろ、CCCの用語(新キャラとか新スキルとか)全然載ってないのに --- (2013/05/06 10:27:47)

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  • 最終更新:2013-05-05 20:10:05

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